特 長
- 民生用HDTVビデオ機器の自動テスト
- PCグラフィック・デバイスの自動VESAコンプライアンス・テスト
- 高速、高精度で信頼性の高いビデオ測定
- 広範囲なコンポーネント・アナログ・ビデオ信号解析
- SDTV、HDTV、RGBHVコンポーネント・アナログ形式に対応
- ピクチャ、ベクトル、波形表示
- 各種テスト信号パッケージ
- 時間節約のためのテスト・ユーティリティ
- Pass-Failリミット・テスト
- 自動レポート作成機能
- 豊富なビデオ測定アクセサリ
- 最新のオシロスコープ(DPO)機能を搭載:1GHz帯域幅、4チャンネル
- 大型12.1型○GAタッチ・パネル・ディスプレイ採用
- GPIB リモート・コントロール
- LAN リモート・コントロール
- CD-R/W ドライブ(DVD読込み専用)
- Pinpoint™ トリガリング
- 豊富なソフトウエア・オプション(ジッタ/タイミング測定、パワー測定、シリアル・データ、EthernetおよびUSB 2.0各種コンプライアンス・テスト用など)
アプリケーション
- 設計検証
- 規格適合性試験
- 品質管理
- インストレーション、トラブルシューティング
- 製品テストの自動化
- オフラインでのビデオ・システム・テスト
VM6000型は、デジタル・セットトップ・ボックス、マルチメディアPC、グラフィック・カード、ビデオ半導体などの、民生用HDTV映像機器やPCグラフィック・デバイスのビデオ出力を自動測定できます。次世代の民生用デジタル・ビデオ機器の開発を支援し、テストに要する時間を大幅に短縮できます。高速、高精度、高い信頼性により、VM6000型は設計の検証、品質管理、自動検査装置(ATE)などの用途に最適です。
VM6000型は、従来の機器とは異なり、情報収集ハードウェア、最適化された測定ビデオ・アルゴリズム、テスト信号ファイル、アクセサリを1台で実現するテスト・システム・ソリューションとして使用できます。これまでは数時間または数日かかっていた製品の検証作業が、数秒または数分で完了します。プラグ&プレイ方式のビデオ測定機能により、経験の少ないユーザでも、ビデオ出力信号の品質を容易に評価できます。Pass/Failの明確な結果や、特定された信号歪みとともに、信号の規格適合性を確認できるため、より詳細な解析を行うことができます。
VM6000型はSDTV、HDTV、PCグラフィック信号フォーマットに対応した自動ビデオ解析機能を備えています。1GHz周波数帯域、5GS/sサンプル・レートを実現しているため、高解像度HDTVと高周波数PCグラフィック・ビデオ信号測定への要求に十分応えることができます。オプションSD/HD型では480i~1080p、RGBまたはYPbPrのいずれかのカラー・スペースを持つ従来のDTVフォーマットをサポートしています。オプションVGA型は、640×480p~2048×1536pの共通のアナログRGBHV信号解像度と50~120Hzの広範なリフレッシュ・レートに対応しています。
コンポーネント・アナログ・ビデオ信号解析にも最適なVM6000型により、広範囲の映像信号忠実度、信号の品質、規格への適合性を評価できます。オプションを使用すれば、適用可能なEIA-770.x、SMPTE-274M、296M、VESA VSIS規格への適合性が自動的に評価できます。従来の「テレビ」信号の品質は、業界標準のパラメータで評価され、20秒以内に150項目の自動測定が可能です。PCグラフィック信号の忠実度は、VSISテスト手順に従って作成された、広範なRGBビデオ測定パラメータとHV同期測定パラメータで評価されます。リファレンス・ファイルとリミット・ファイルが事前にロードされているため、適用可能なDMT(Display Moni~r Timing)、CVT(Coordinated Video Timing)、またはGTF(GeneralizedTiming Formula)タイミング規格に適合するかどうかを容易に評価できます。

Pass/Failテスト結果のサマリ表示
製造メーカでは、信頼性の高い統合型信号アナライザであるVM6000型を、スタンドアロンの品質保証(QA)用検査装置として導入できます。VM6000型には、モジュラ型のテスト・システムとは異なり、厄介なプログラミング、複雑なシステム・デバッギング、コストのかかるテスト・エンジニアによるサポートは不要です。統合されたPass/Failリミット・テストとドキュメント化ユーティリティにより、標準化されたテスト機能を使用して、開発、製造、販売などの組織間で共通に使用できます。信頼性の高い正確なテスト結果をドキュメントにすると部門間で共有できるため、製品の品質向上に役立ちます。
VM6000型のもつ豊富な機能により、ユーザは詳細な信号解析、迅速な製品開発が可能になり、新製品を必要な規格に適合させることができます。高速、高精度、客観的なビデオ測定により、ユーザはHDTVまたはPCグラフィック映像信号の品質を今日の高性能ディスプレイの必要条件に適合させると同時に、障害が信号によるものかまたは表示装置よるものかを簡単に区別できます。
設定と操作が容易
VM6000型は、操作を容易にし、トレーニングを最小限にするために、直感的な操作が可能なWindowsベースのコンフィギュレーション/測定メニューを備えています。12.1型カラー・ディスプレイにより、波形や測定結果を明るく、精細に、また鮮明に表示できます。ユーザは、マウスや光タッチ・スクリーンを使用して、論理的に配置されたメニューを簡単に操作でき、ラジオ・ボタンで選択/設定を行えます。

信号フォーマット設定メニュー(オプションSD/HD型)
VM6000型では、複雑なセットアップや、アルゴリズムの選択、プログラミング、測定時の他の面倒な操作は不要です。自動フォーマット検出機能を利用するかビデオのフォーマットと測定パラメータを画面上のメニューから選ぶだけでコンフィギュレーションを行えるため、複雑な機器セットアップ、手間のかかる手動測定や時間のかかるテスト結果の関連付けが不要です。テスト・コンフィギュレーションは再利用のために保存/呼出/コピーできるため、マルチフォーマット・ビデオ・デバイスのテストを単純化できます。手動測定が必要な場合には、自動測定アプリケーションを終了して、内蔵のオシロスコープ機能に切替えできます。
SD、HDTV、RGBHVコンポーネント・アナログ・ビデオ・フォーマットに対応
オプションにより、コンポーネント・アナログS D T V 、HDTVRGBHVビデオ・フォーマットの任意の組合せをサポートできます。フォーマットを幅広くサポートしているため、デジタル・セットトップ・ボックス、ビオ半導体、DVDプレーヤ、PCグラフィック・カード、その他の民生用映像機器の自動テストが可能です。
ユーザ定義フォーマット機能により、カスタム・タイミング・パラメータを入力して規格外のフォーマットのテストが可能になります。独自フォーマットおよび将来定義されるフォーマットに対応可能です。
対応フォーマット
| オプション | 信号フォーマット | 垂直 リフレッシュ・レート | カラー・スペース | カラー・スペース同期オプション |
|---|
| | | | RGB | YPbPr | Y/G | コンポジット・ シンク(CH4) | セパレートH/Vシンク |
|---|
| SD | 480i | 59.94/60 Hz | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 576i | 50 Hz | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 480p | 59.94/60 Hz | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 576p | 50 Hz | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| HD | 720p | 30/50/59.94/60 Hz | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 1080i | 50/59.94/60 Hz | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 1080p | 24/50/59.94/60 Hz | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
その他の規格外のHDフォーマットはユーザ定義フォー マット・メニューでサポート。SDに対応している場合、 ユーザ定義フォーマットは規格外SDフォーマットも サポート。 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| VGA | 640×480p | 60,72,75,85,100,120 Hz | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 800×600p | 60,72,75,85,100,120 Hz | ○ | | | | ○ |
| 1024×768p | 60,72,75,85,100,120 Hz | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 1280×1024p | 60,70,75,85,100,120 Hz | ○ | | | | ○ |
| 1600×1024p | 60,70,75,76,85,100 Hz | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 1920×1080p | 50, 60,75,85,100 Hz | ○ | | | | ○ |
| 1920×1200p | 60, 75, 76, 85, 100 Hz | ○ | | | | ○ |
| 1920×1440p | 60, 75, 85 Hz | ○ | | | | ○ |
| 2048×1536p | 60, 75, 85 Hz | ○ | | | | ○ |
| 2048×2048p | 60 Hz | ○ | | | | ○ |
その他のプログレッシブRGBHVフォーマットと垂直周 波数はユーザ定義フォーマットでサポート。 | ○ | | | | ○ |
注意:同期コンバイナ(部品番号:012-1664-00)は「セパレートH/Vシンク」をサポート。
HDTV/高解像度PCグラフィック信号測定に適した周波数帯域とサンプル・レート
VM6000型では、信号取込と解析用の基本プラットフォームとして、デジタル・フォスファ・オシロスコープ(DPO)を使用しています。当社では、実績のある高速測定アーキテクチャを採用し、現在のビデオ・アナライザの限界を越えることで、次世代ビデオ業界のニーズに対応しています。VM6000型は1GHzを越える帯域幅と最大5GS/sのリアルタイム・サンプル・レート/4チャンネルに対応するため、HDTV測定の厳しい要求を満たし、60MHzを越える信号に対する周波数応答、または350MHz PCF VESA信号の過度応答を容易に評価できます。また、高サンプル・レートと低ノイズ・レベルにより、以前はHDTV信号では達成できなかった測定精度を実現します。225ps以下の立上り時間と時間ベースでの優れた性能は、EIA-770、SMPTE 274M、VESAに必要な同期と立上り時間を測定するのに十分です。10Mポイント(4CH)のレコード長と高速サンプル・レートを実現することで、最小限のタイム・ラグで測定結果を得ることができます。
幅広いコンポーネント・アナログ・ビデオ信号解析機能
TVM6000型には、コンポーネント・アナログ信号の忠実度と適合性を評価する広範な自動ビデオ測定機能が組込まれています。約150項目の測定により、ビデオ信号の振幅、タイミング、ノイズ歪みの評価を容易に確認できるパラメータ・カテゴリに分類できるため、問題の解決や設計の最適化が容易になります。このような徹底的な信号解析により、関連するビデオ信号の劣化を特定し、規格適合性を検証できるため、接続しているディスプレイとの互換性を保証できます。
VM6000型の自動測定項目
| 測定パラメータ |
|---|
TV信号: オプションSD/HD型 | PCグラフィック信号: オプションVGA型 |
|---|
カラー・バー レベル(1-8ゲーテッド測定) | カラー・バー ルミナンス・レベル*1 |
H/V同期 H同期ジッタ | H/Vタイミング*1 H/V同期*1 H同期ジッタ*1 |
| ノイズ | ノイズ挿入比*1 |
| 非直線性 | 積分および微分線形性、単調性*1 |
| チャンネル間タイミング | チャンネル間不一致 チャンネル間スキュー*1 |
| 過度応答、K2T | ビデオ過度応答 |
| マルチバースト | — |
| 周波数応答 | — |
| - | 解像度*1 |
| 画像スペース歪み | |
*1 VESAパラメータ
測定パラメータは、TV信号(オプションSD型、オプションHD型)とPCグラフィック信号(オプションVGA型)のテスト用として適切に選択されています。これらのパラメータは、アプリケーションが該当するハードウェア技術、信号の属性、規格、テスト方法の違いにより変化します。TVテスト測定では、業界でデファクト・スタンダードとされているVM700T型に基づいており、デジタル機器とHDTV信号に特有の歪みを評価することができます。PCグラフィック測定セットでは、VESA適合性テストとビデオ測定を完全自動化できる他に、PCグラフィック・デバイスの性能を評価するために一般に使用されている他パラメータをレポートすることができます。

H同期測定例(オプションVGA型)
F高速、正確、信頼性の高い自動ビデオ測定
VM6000型は、従来のオシロスコープや波形モニタ、モジュラ形式の装置などと異なり、自動ビデオ測定機能を備えています。自動測定では、高速で正確、優れた再現性、使いやすさという利点があり、手動による測定プロセスや、ユーザ開発のプログラムに比べて大幅に測定時間を短縮できます。自動信号コンフィギュレーション、信号取込、データ解析により、信号の変動の影響を受けない頑強で信頼性の高いオペレーションが可能になりまVM6000型は、最適化したビデオ測定アルゴリズムと高度なデータ処理を適用することで、幅広い知識を持つ熟練したユーザの要望にも十分に応える精度と信頼性を提供します。
A自動フォーマット検出:自動フォーマット検出機能は簡単な操作を実現します。ユーザはフォーマットごとに設定を変更する作業なしに、多数のフォーマットを順番に自動的にテストできます。
自動コンフィギュレーション:自動コンフィギュレーション・メニューから適切なフォーマットと目的とする測定項目を選択すると、予想される公称信号値に基づいて、ゲイン、オフセット、タイム・スケールが自動的に設定されます。公称値からの変動は、自動レンジ調整機能によって調整されます。
自動レンジ調整:自動レンジ調整機能は測定精度を高め、公称レベルから変動する信号の自動測定を可能にします。この機能は、信号状態に基づいて自動的にゲインとオフセットを最適化するため、常に最適な結果が表示されます。
自動測定位置調整:TVM6000型の自動測定位置調整機能により、一時的な信号の歪み、テスト信号や出力表示モードを切替えた場合でも、信頼性のある自動測定ができます。常にアクティブ状態であるこの機能により、該当のテスト信号イベントが特定さ
れ、一貫した重要なテスト結果が得られるように最適な測定カーソル位置が設定されます。VM6000型では測定位置調整されて解析されると、レポート生成機能によりドキュメント化されます。

マルチバースト測定結果表示例(オプションSD/HD型)
自動測定モード:自動測定モードでは実行コマンドを使用して、1つまたは選択したすべての項目を自動測定するように設定できます。自動測定モードで動作する際は、自動的に該当のテスト信号ラインを選択し、設定した測定構成とユーザが選択した平均化を使用して、各測定を最後まで実行します。オプションVGA型にはマルチライン測定機能が組込まれているため、実行コマンドを使用して、フレーム内の複数またはすべてのラインに対して選択したパラメータを測定できます。
カーソルを使用した測定(スペシャル・ポジション):OオプションSD/HD型では、周波数応答、レベルとノイズの測定位置をユーザがカストマイズできる、スペシャル・ポジション測定が可能です。周波数応答測定の場合、ユーザがタイミング位置または周波数のどちらかを入力して、サポートしている標準掃引(Sweep)信号内の任意の位置で応答測定を行うことができます。YPbPr信号内で入力位置をトグル切替することで、4:2:2または4:4:4のビデオ・フォーマットに対応できます。これにより、有用な周波数スペクトルに渡って、ロールオフ、周波数歪み、スプリアス識別、エイリアシングを詳細に解析できます。また、レベル測定用のカーソルを使用して、たとえばARIBマルチ・フォーマット・カラーバー信号、マクベス・チャートまたはその他の非標準カラー・バー信号などの3チャンネルのライン上にある1~8の個々のペデスタル・レベルを柔軟に自動測定できます。ノイズ測定では、カーソルによるスペシャル・ポジションを指定したウィンドウ測定が可能で、カラー・バー、ステアケース、カメラ・テスト・チャートなどの信号のノイズ測定を行うことができます。

周波数応答の測定例(オプションSD/HD型)

ノイズ・スペクトラム表示例(オプションSD/HD型)
V3.0で実現した新しい測定機能:最新V3.0のオプション SD/HD型には、3つの新しい測定機能が追加されています。ビ デオ・タイミング測定にH同期測定機能だけでなくV同期測定機 能が搭載されていました。また、H同期ジッタ測定機能によって、 IEEE 1521-2003に適合するワンダ測定用のRMSジッタと周 波数オフセット、周波数ドリフト・レートを測定することができ ます。ユーザ定義可能なリミットとプロバビリティ/ジッタ測定 機能を利用して、障害の原因を調査することが可能です。新たに 追加された画像スペース歪み測定機能では、ビデオ画像サイズの 測定、オフセットまたはクロッピングが画像に発生しているかど うかの検出が可能です。これは設計エンジニアが、自身がデザイ ンしたビデオ処理が画像を空間的に歪めていないことを検証する ために有用な機能です。

V同期表示例(オプションSD/HD型)

H同期ジッタおよびワンダ表示例(オプションSD/HD型)

画像スペース歪表示例(オプションSD/HD型)
アナログRGBHV信号フォーマットに対する自動VESA適 合性テスト(オプションVGA型)
IP放送用ビデオの登場や、TVとPCのビデオ・エンターテイメン ト機能の統合により、デジタル接続の民生用メディア・ゲートウ ェイにまでPCが進化しています。その結果、PCグラフィッ ク・デバイスの設計や製造に携わるエンジニアにとって、アナロ グRGBHV信号の品質と適合性を評価することがますます重要 になっています。この問題は、デジタル・インタフェースの登場 や、サポートされる出力モードの急増、PCグラフィック・カー ド上のアナログRGBHVインタフェースの変更により、ますます 複雑になっています。
信頼の高い当社VMシリーズの基本機能を踏襲したPCグラ フィック信号やデバイス向けのオプションVGA型により、これ らの業界に必要なテスト条件をサポートします。オプション VGA型は、信号解析と必須のVESA規格適合性テストを自動化 し、PCグラフィックのハードウェアとソフトウェアのリリース や改訂、またはビデオ・システム全体の統合によって通常実施す るような設計検証テストを高速化できます。

フォーマット設定メニュー(オプションVGA型)
オプションVGA型は、VGA、DVI-I、またはDVI-Aインタフェー スを介して通常通信される広範なアナログRGBHV信号に対応し ます。50~120Hzで選択できる垂直リフレッシュ・レートで 640×480p(VGA)~2048×1536p(Q○GA)の10の標 準信号解像度範囲に対して自動テストを実行できます。ユーザは、 各自が定義したフォーマット・コンフィギュレーション・ユーテ ィリティを使用して、カスタム・モードを簡単に作成、編集、取 り消したり、VM6000型の完全なテスト自動化に対し、シーム レスにアクセスできます。

測定選択メニュー(オプションVGA型)
サポートしているモードごとに、約150のビデオ測定信号の 項目を実行でき、RGBビデオの忠実度、HV同期信号の品質、 フォーマット適合性を包括的に評価できます。パラメータとテ スト・メソッドは業界標準(VESA)のテスト手順に基づいてい るため、ビデオ信号規格(VSIS)の要件や適用可能なDMT、 GTF、またはCVTタイミング規格と容易に比較できます。便利 な平均化とコンフィギュレーションにより、VESAサンプリング 要件に基づいて高速測定または正確な測定を柔軟に実行できま す。1組の包括的RGBHVビデオ・パラメータを5分以内に測定 できます。事前にロードした信号基準データと許容リミット・ファ イルによって、解析結果を単純化できるため、面倒なスプレッド シート入力や計算は不要です。自動的に生成、印刷、保存可能な レポートを使用して、テスト結果のほか、波形画面キャプチャも すばやくドキュメント化できます。

RGB過度応答測定結果(オプションVGA型)
サポートされている全フォーマットに対して包括的な信号評価 を可能にするために、革新的なPCグラフィック・マトリクス・ テスト信号が開発されました。リモートで管理される測定インタ フェース・ユニットで動作するこれらの信号を使用すれば、1つ の実行コマンドで完全自動化したテストを実行できます。付属の 測定インタフェース・ユニットにより、接続、信号の終端、自動 スイッチング、同期電圧テスト用に負荷が変更できます。このア プローチでは、高価なFETプローブが不要で、DC振幅と高周波 タイミングの両測定で最適な精度が得られます。
適合性テストあるいはQCテストに必要な項目は、Pass/Fail の良否判定を明確に示すソリューションに密接に関わっていま す。包括的パラメトリック信号解析により、製品の性能低下を特 定でき、設計の最適化が可能になり、接続している表示装置の相 互運用性が保証されます。オプションVGA型を使用すれば、経 験の少ないオペレータでも、この信頼性の高い方法でVESA規格 への適合性を繰返し評価できます。アナログRGBHV信号のイン テグリティを評価するのに、ビデオに関する幅広い知識や、オシ ロスコープの操作スキル、複雑なプログラミング、システム・イン テグレーションのスキルはもう必要ありません。
専用テスト信号パッケージ
オプションSS型は専用のテスト信号パッケージで、サポート するフォーマットの信号テストを使用すると高速測定が容易に行 えます。テスト信号パッケージは、テスト信号を切替えることな く、信号の忠実度の包括的な要因を解析するのに最適です。それ らのパッケージにより、潜在的なビデオ信号測定セットの操作性 の問題が排除され、入力信号品質に対する不確実性が最低限に抑 えられます。
デジタル・ビデオ信号は、従来のアナログ信号に比べ、ビデオ 信号源と信号フォーマットが大幅に増えているため、拡張フォー マットのテスト信号を簡単に生成してテストできるように、広範 なフォーマットが用意されています。符号化されたテスト信号は、 アナログ信号の忠実度を正確に測定できなくなる可能性があるた め、マトリクス・テスト信号はMPEG-2/H.264符号化エレメン タリ・ストリームとATSCトランスポート・ストリーム形式でも 用意されています。正確な符号化信号を供給するため、当社では 各フォーマットのマトリクス・テスト信号品質を事前に検証して います。
オプションSS型信号ソース・パッケージ(020-2769-00):テスト信号パッケージのファイル形式と信号フォーマット
| 部品番号 | 説明 | フォーマット |
|---|
| 020-2770-00 | 信号ソースDVD | 480i, 576i |
| 020-2771-00*2 | SD エレメンタリ・ストリーム | 480i, 480p, 576i, 576p |
| 020-2772-00 | HDエレメンタリ・ストリーム | 720P, 1080i, 1080p |
| 020-2773-00*3 | ATSCトランスポート・ストリーム | 480i, 480p, 720P, 1080i, 1080p |
| 020-2774-00*4, 5, 6 | ベースバンド・テスト信号 | 525i, 525p, 625i, 625p, 720p, 1080i, 1080p, |
| 020-2775-01*7 | PCビットマップ・グラフィック | 620×480, 800×600, 1024×768, 1280×1024, 1600×1024, 1600×1200, 1920×1080, 1920×1200, 1920×1440, 2048×1536, 2048×2048 |
| 020-2776-01*8 | H.264 SD/HDストリーム | 480i, 480p, 576i, 576p, 720p, 1080i, 1080p |
*2704×480、720×480の解像度で提供される480i、480p ESストリーム
*3480i、480p、720p/30、720p/60、1080i/60、1080p/24および1080p/59.94フォーマット用ATSCトランスポート・ストリームが提供されます。
*4TG700型と適切なモジュール(AVG7型、AWVG7型、DVG7型、HDVG7型)が必要です。
*5525p、576pフォーマットは、SDI信号発生はサポートされません。
*6 TG700 DNLファイルに、1080p/50および1080p/60フォーマットは対応しません。
*7PCマトリクスおよびフル・フィールドVESA信号を含んでいます。
HDTVマトリクス・テスト信号
コンポーネント・アナログ・ビデオ信号品質を効果的かつ包括 的にテストできるように、特定のマトリクス・テスト信号が開発 されました。このマトリクス信号では、フル・フィールド信号を 切替えることなくテストできるように、ある一定範囲のテスト信 号が含まれています。また、各フォーマットの全帯域幅に対応す るように考慮されています。RGBとYPbPrの両方のカラー・ス ペースで1つの信号を柔軟に使用できるため、テスト信号の増加 を最小限に抑えることができます。

16x9アスペクト比のHDTVマトリクス信号
HDTVマトリクス・テスト信号は、セットトップ・ボックスや 他の民生用ビデオ・デバイスを効果的にかつ包括的にテストでき るようにさまざまなファイルと信号フォーマットで提供されま す。RT○100B型、RT○130B型またはMT○100B型などの当 社MPEGプレーヤで簡単に再生できるように、符号化された高 品質のATSCトランスポート・ストリームや圧縮処理されたエレ メンタリ・ストリーム・ファイルが提供されています。
PCグラフィック・マトリクス・テスト信号
VESAへの適合性テスト/認証テストをするには、さまざまな タイプのテスト信号をテスト対象デバイスに適用する必要があり ます。オプションVGA型には、サポートされている全範囲の画 像解像度用として、フル・フィールドとマトリクスの両形式でこ れらのパターン向けのテスト信号ファイルが組込まれています。 テスト信号ファイルは、拡張子.bmpと.pngのファイル形式のテ スト信号ファイルが提供されています。
.png形式のファイルでは、ビットマップ・ファイルで発生す る可能性のある境界ノイズを発生させずに、HVタイミング測定 を実行できるため、このファイル形式は効果的です。

PCグラフィック・マトリクス・テスト信号(オプションVGA型)
ピクチャ、ベクトル、波形の表示
ピクチャ表示とベクトル表示は、ボタン1つで切替えることで、 信頼性を素早くチェックできるため、信号の識別、トラブルシュー ティング、カラー変換精度チェックを容易に行うことができます。 パラメータ・テスト結果と同時に波形が表示されるため、信号の 劣化状態を目視で確認できます。
ピクチャ・モードを選択すると、入力信号をサブサンプリン グ/ダウンコンバートした信号が、使用可能な画像エリアと解像 度にフルカラー表示してレンダリングされます。デフォルトでは、 16×9または4×3の適切なアスペクト比で表示されますが、 ユーザは、必要に応じてウィンドウをサイズ変更したり、移動 したり、最小化することができます。ピクチャ・モードにはテス ト・コンフィギュレーションを容易にする高輝度ライン選択機能 が組込まれていて、この機能はユーザが有効に使用できます。 1~2fpsの垂直リフレッシュ・レートでライブ信号やフルモー ション信号も確認できます。
オプションSD/HD型で使用可能なベクトル表示には、75% または100%のカラー・バー用のターゲットとともに波形が表 示され、601か709のどちらかのカラリメトリ・ターゲットに 対応します。自動または手動によって、目盛ターゲットとカ ラー・スペースを選択できます。
すべてのチャンネルのビデオ信号波形を同時に、また色別に表 示することが可能で、詳細な検査/解析ができるように表示を縦 方向に拡大することができます。また、測定アプリケーションを 最小化することによって、特定の波形を選択して全画面表示に拡 大できます。

ベクトル表示

ピクチャ表示

ビデオ信号波形の全画面表示
節約するテスト・ユーティリティと結果表示
VM6000型では、高速で高精度なHDTVビデオ・テストが容 易に実行できるように、テスト・ユーティリティとカスタム表示 が密接に連携しています。これらのユーティリティによって、基 本の自動測定機能を強化でき、他のソリューションには見られな いパフォーマンスと付加価値を得ることができます。これらの強 力な自動測定ユーティリティと機能を高度なドキュメント化ユー ティリティと組合せることで、VM6000型は、すべての応用分 野の要件を満たします。研究開発、品質管理、製品テストの担当 者は、信号の取込、スピード、精度に対する各自の要件を満たす ように、この機器の設定をカスタマイズできます。測定機能を自 動化することで、ユーザは、自動測定が高精度で再現性が高く、 客観的であることを確信できます。
テスト結果のサマリ表示
VM6000型には、テストの進行状況と報告機能の最終段階と して、テスト結果サマリ表示画面が組込まれています。この表示 を見ることで、オペレータは、テストの進行状況とビデオ信号パ ラメータの許容性を監視できるため、個々の複雑なテスト結果を 詳しく調べる必要はありません。選択済の各テスト・パラメータ、 測定の進行状況、パラメータごとのPass/Fail結果が表示されま す。テストが完了すると、緑色または赤色の測定フラグ全体が表 示されます。Pass/Fail測定をクリックするだけで、測定結果を 直接表示できます。この機能により、ユーザはテスト結果を詳細 に確認できます。

Pass/Failを示すテスト結果のサマリ表示

なリミット・テストによるカラー・バーの相対結果表示例
統合型Pass/Failリミット・テスト
VM6000型には、ユーザが設定可能なPass/Failリミット・ テストが提供されています。何百もの数値結果を閲覧することな く、個々のパラメータまたはDUT全体の許容性を評価できます。 スタンドアロン・アプリケーションとして使用できるように、選 択されたパラメータとユーザが設定したリミット値に基づいて 個々の測定のP/F結果と全体のDUT P/F結果を示すP/Fサマリ 画面が提供されています。P/Fリミット・テストを有効にすると、 非許容または不適合の信号状態を簡単に識別できるように、Fail パラメータに関する測定結果が直感的な緑色~赤色の数値結果と して表示されます。
プリ設定済み&ユーザ設定可能なリファレンス・ファイル とリミット・ファイル
VM6000型には、すぐに使用できるテスト機能としてサポー トしているビデオ・フォーマット向けのリファレンス・ファイル とリミット・ファイル1組を内蔵しています。オプション SD/HD型では、SMPTE/EIA規格基準値と当社推奨の許容リ ミット・ファイルが一緒にロードされます。オプションVGA型 では、適用可能なタイミング規格に基づいたVESA基準値と許容 リミット値と一緒にロードされます。この信号基準データにより、 他の規格や品質に関するドキュメントにアクセスする必要がほ とんどないため、テストの効率が向上します。カスタマイズし たターゲット値、適合性のリミット、製造プロセス継続可否のリ ミットを指定するように、他のスプレッドシート・プログラムで ファイルを編集することができます。リファレンス・ファイルと リミット・ファイルは、フォーマット(デフォルト)によって自 動選択したり、手動で指定したり、設定したコンフィギュレー ション・ファイル(.vmset)を介して自動的にロードできます。

リファレンス/リミット・テスト設定メニュー
F柔軟な結果表示
テスト結果の解析作業を単純化するために、VM6000型には、 表形式の結果メニューが用意されています。各パラメータ・グ ループの中で、測定結果、基準からの偏差、公称(基準)値、 Pass/Failを示す最大/最小許容リミットを簡単に表示できます。 テスト結果を解析し、理解するのに必要な基準となる情報と計算 が論理的に構成され、読みやすい形式になっています。リミッ ト・テストを有効にすると、不適合なテスト結果が赤色でハイラ イト表示されると同時に、信号の歪みもハイライト表示になるた め、さらに詳しい解析を行うことができます。
測定条件の保存と呼出
測定条件設定を保存でき、その直後に呼出して、他の機器に簡 単にコピーできます。必要があれば、工場出荷時のデフォルト設 定を呼出すこともできます。リファレンス・ファイルとリミッ ト・ファイルは、コンフィギュレーション・ファイルに関連付け られていて、コンフィギュレーション呼出コマンドを使用して自 動的に取出すことができます。この機能を使用すれば、個々の フォーマットごとにセットアップをコンフィギュレーション、 保存、呼出すことができるため、複数の表示出力フォーマットに 関連するデバイス・テストを高速化し、単純化できます。
リファレンス・キャプチャ・ユーティリティ
基準となるDUTまたは基準テスト信号ゼネレータの出力を捕 捉して、リファレンス・ファイルとして保存できます。このユー ティリティでは、結果メニューに含まれている表形式の結果表示 画面を使用して、現在の測定結果を他の測定結果と簡単に比較で きます。
自動レポート作成
レポート作成ユーティリティでは、ボタン操作1つでビデオ測 定レポートを作成し、テスト結果を素早くドキュメント化できま す。レポートには、テスト結果、コンフィギュレーション設定、 信号基準データの詳細情報がまとめられています。.pdf/.rtfファ イル形式で作成されたレポートは、認証テスト結果に含めるのに 適した形式に変換されます。データ解析用として、スプレッドシー ト・プログラムに簡単にインポートできる.csvファイル形式で のレポートも出力できます。また、オプションVGA型は、選択 されたレポート・フォーマットに波形画面を埋込むための機能も 備えています。

ビデオ測定用のアクセサリ
テスト性能を高めるために、VM6000型には接続、終端、測 定を容易にするビデオ測定アクセサリ・セットが付属しています。 オプションSD/HD型に付属しているカスタム設計の同期ピック オフ・アクセサリと同期コンバイナにより、TV信号の測定が簡 単に行えます。オプションVGA型には、5チャンネルのアナロ グRGBHV信号に対してVESA適合性を完全自動化して、正確な 測定を可能にするために開発されたカスタム測定インタフェー ス・ユニット(MIU)が付属しています。このMIUによって、 終端、信号切替、電流ソース/シンクが得られ、高価なFETプロー ブや、テスト中の手動ケーブル切替は不要になります。
測定精度に対する厳しい要件を満たすために、MIUには、DC 振幅と高周波タイミングの両方の測定で精度を最適化するRGB とHVチャンネル用の革新的なデュアル入力パスが組込まれてい ます。VM6000型は、RS-232コントロールによって、測定パ ラメータ毎に必要な低周波モードか広帯域モードのいずれかを自 動選択します。広帯域モードで最適化したリターン・ロスととも に1GHzの全帯域幅を組入れることで、MIUは、PCグラフィッ ク信号測定において他に類を見ない高速度と高精度ならびに高い 操作性を実現しています。

オプションVGA型アナログRGBHV測定インタフェース・ユニッ ト(MIU)
同期負荷テスト
接続しているディスプレイで発生する可能性のあるインピーダン ス変動を処理するために使用可能な十分な電力を保証するには、 VESA規格に準拠して、±8mAの電流負荷をかけたV1とV0の 状態でHとVの同期電圧を測定する必要があります。オプション VGA型は、リモート・コントロールMIUで負荷を与えることに よって、このテストを自動化します。
標準のGPIBリモート・コントロールとLANの接続性
VM6000型は、選択可能なコントローラまたはトーク/リス ナ・モードとともに、IEEE488.2に適合する高速で信頼性の高 いGPIBポートを標準で装備しています。フル・ドキュメント化 されたオシロスコープGPIBリモート・コマンド・セットとシン プルなビデオ・コマンド・セットを使用すれば、ユーザ・インタ フェースを介してアクセス可能な機器のすべての機能をGPIBリ モート・コントロールによって自動化できます。
ネットワークは、10Base-Tと100Base-Tをサポートする LANポートで接続されます。これにより、ネットワークを介し て、ハードディスクに保存されているビデオ・テスト・レポート やデータにアクセスできます。当社のAD007型GPIB-LANアダ プタ(別売)を介して、ネットワークをリモート・コントロール できます。TekVISA™がオシロスコープ・コマンドのLANリ モート・コントロール用として動作します。
オシロスコープ機能をフル装備
柔軟性の高いテスト手順を実現するために、DPO7104型の 全ての機能をVM6000型に統合しました。マニュアル測定では、 HDTV/EDTVビデオトリガにより、NTSC、PAL、SECAMに 加え、1080i、1080p、720p、480pなどの新フォーマット に対し、任意のライン、全ライン、奇数/偶数フィールド、全 フィールドにトリガすることができます。また目的に応じて、 IRE表示/mV表示を選択することができます。DPO7104型オ シロスコープおよびアプリケーション・ソフトウェア・パッケー ジの機能をすべて搭載しているため、VM6000型の機能と価値 をさらに高めています。オシロスコープの機能と仕様は、 DPO7104型または該当するアプリケーション・ソフトウェア のデータシートを参照ください。

オシロスコープ測定メニュー